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首の痛み

首に異常が起こる原因

POINT!

首に異常が起こる原因首に痛みが生じる原因には様々なものが考えられます。
以下に、主要なものをご紹介します。首の痛みがひどくなる前に、原因を知り良くしていきましょう。

首に負担がかかる姿勢

パソコンやスマホを使う時の姿勢はいかがでしょうか?
毎日長時間、座ったまま猫背の姿勢で使い続けていると、自覚しない間に首へ負担がかかり続けます。

猫背

猫背とは、単に背中が丸くなっている姿勢だけを言うのではなく、横から見た時に耳の位置が肩の位置より前に出ている姿勢も含まれます。

成人の頭は4〜6㎏ほどの重量があり、姿勢によっては首に最大27㎏もの負担がかかると言われます。悪い姿勢のため背骨の自然な湾曲が変化すると、重い頭を支える首や肩の筋肉に不必要な力がかかり、多様な不調に繋がる首の痛みが生じるため注意しなければなりません。

ストレスによる自律神経の乱れ

心身ともに強いストレスにさらされると、自律神経の乱れが生じます。さらに自律神経の乱れが続き、長い間リラックスできないでいると、筋肉も緊張を緩められなくなります。その結果、首のこりが強くなる場合があります。

血行不良

自律神経の乱れにより筋肉の緊張状態が続くと、血流が低下します。血行が悪くなるために身体に必要な栄養分が届けられず、首の痛みだけでなく全身の不調を引き起こす原因ともなります。

首の片側が痛い場合の原因

首に痛みを感じる場合、
片側のみに痛みがあるケースも考えられます。
以下では、首の片側だけが痛くなる原因を
3つご紹介します。日常生活で注意する点や、
その他に症状はないかを
合わせてご確認ください。

首・肩こり

大半の痛みの原因は、首こりと肩こりです。特に40代以降では、首や肩のこりでお悩みの方が多くなります。

筋肉の緊張が続き、血行低下が生じて疲労物質が溜まることで、痛みの症状が現れます。 肩に負担となる重労働や、長い時間同じ姿勢が続くデスクワークによって痛みが増強する場合もあります。 痛みが片側だけに出るのは、悪い姿勢や身体の使い方も要因になっていると思われます。

首に負担がかかる寝方

首に負担がかかる寝方睡眠時の姿勢が原因となって、首に負担がかかり炎症が生じる場合があります。

痛みの程度は患者様により異なりますが、症状が重い方では首を動かすことができないほどの痛みを訴えるケースもあります。予防には、ご自身の身体に合うマットレスや枕を選ぶことが必要です。

心臓が原因となるもの

痛みの場所が首の付け根から肩にかけてという場合、心筋梗塞や狭心症が原因かもしれません。心臓が原因となる首の痛みは、左側のみに生じることがあるため注意が必要です。また、首の痛みだけでなく、胸の締め付け感や痛みを伴う場合は、速やかにご受診ください。

首に痛みが起こる主な疾患

疾患が原因となり首に痛みが生じている
可能性もあります。
以下に、首の痛みとして現れる
重篤な疾患をいくつかご紹介します。
なかには見過ごすと生命に関わるものも
ありますので、首の痛み以外にも該当する
症状がないかご確認ください。

主な症状には、以下のものがあります
  • 手の指先に痺れがある
  • 首、腕、肩が痛い
  • 歩行時にふらつく、つまずきやすい
  • 排尿障害がある など

くも膜下出血

くも膜下出血原因となり得る重篤な疾患の1つは、くも膜下出血です。

主な症状には、激しい頭痛、吐き気や嘔吐が挙げられ、前兆として首の痛み、視力の低下、身体の痺れなどを示す場合もあります。

くも膜下出血は、対応が遅れると命にかかわります。 首の痛みの増強や、普段とは違う痛みに気付いた場合は、直ちに医療機関を受診して詳しい検査を受けましょう。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は血液のがんです。

リンパ節が腫れ、場所によって首のしこりや痛みとして現れるケースもあります。患者様によって病気の進行も大きく異なり、治療方法も多様です。首の痛みに急な発熱、体重減少、激しい寝汗の症状を併発した場合は注意が必要です。

頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症では、神経根が押されて肩から腕にかけて痛みが生じ、手の指の痺れが見られます。

多くの場合、首を後ろに反らせると痛みが強まるために、上を向く動作ができなくなります。治療は、症状に応じて消炎鎮痛薬を選択します。患者様によっては、治療が長期にわたる場合があります。

首の痛みに対する主な検査

X線検査

骨折や関節炎の有無など、骨や軟部組織における障害を確認します。

MRI検査

脊髄、神経、軟部組織(椎間板や神経など)、骨髄における障害の確認をします。 また、椎間板の異常、感染の兆候、腫瘍や嚢胞など首の痛みを生じる腫瘤の有無の確認にも有効です。

CT検査

骨棘、骨変形の兆候を確認します。

首の痛みに関するQ&A

首が熱っぽく強い痛みを感じます。どのような病気が考えられますか?

首の痛みだけでなく高熱を伴う時は、椎間板や組織に細菌による感染が考えられ、速やかに専門医による治療を受ける必要があります。治療の開始が遅れると、手足の麻痺が生じ、ケースによっては生命にかかわるケースもあります。 また、Crowned dens syndromeと呼ばれる疾患もあります。これは上位頚椎の関節にピロリン酸カルシウムが沈着して、痛風発作に似た症状を示す病気です。基本的に良性疾患ですが、激しい痛みがあることが特徴です。

首の右側だけが痛みます。
病気によるものでしょうか。

最初に考えられるものは、筋肉や関節の動きが悪いために起こる痛みが挙げられます。寝違えなども同様です。この場合、特に治療を行わなくても、大半は数週間以内に改善します。入浴時に温まると痛みが軽くなるならば、無理のない範囲でマッサージやストレッチなどを行うと効果が見られることもあります。 しばらく様子を見ても軽快しない時は、頚椎椎間板ヘルニアなどでも同じように右側だけ、左側だけなど、片側に症状が現れる場合があるため、注意が必要です。手や腕にも痺れや痛みなどを感じる時は、早めに整形外科をご受診ください。 また、両側に痛みがある場合も基本的には同じですが、症状が重いケースが多くなります。

首の後ろが痛みます。
特に上を向く動作や、左右に首を回した時に痛みがあります。

ほとんどの首の痛みは筋肉や関節の動き、血行不良により生じるため、さほど心配はいりません。また、ストレートネックと言って、自然な頚椎のカーブが真っすぐになっている方などでは、筋肉や関節の痛みが出やすいと考えられています。これは女性に多く見られる症状です。

手や腕に痺れや痛みがある時は、頚椎椎間板ヘルニアなどが原因で神経に影響を及ぼしている可能性があります。この場合には、症状悪化を防止するためにも整形外科をご受診ください。

また、くも膜下出血や脳梗塞など、脳の疾患が原因となり首の痛みが生じることもあります。滅多にはないものですが、突然激しい痛みが生じた、強い頭痛に首の痛みを併発したという場合には注意が必要です。

首の後ろの部分には、関節、筋肉、神経、血管などがあるため、痛みが生じる原因も様々です。精神的なストレスによっても痛みが出現すると考えられていますし、最近ではスマホが一般化して下を向いた姿勢が続くことが多いため、スマホ首として知られる首に負担のかかる姿勢が問題視されることもあります。

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